ITサービス事業
インフォコム株式会社
研修受講後に多くの社員が数字力やデータ分析・活用力の向上を実感!
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2017年度の下期に、「全社でデータ・AI活用人財を拡大し、データ・AI武装をしよう」という方針が経営陣から出されました。社員700人の当社において「100人規模で拡大」をうたい、技術をコントロールする部署である技術企画室と、社員の教育・育成を担う人事室が共同で施策を検討することになりました。
施策の1つとして、データ活用スキル(数字や統計)を向上させるために研修を行うことを考え、日本数学検定協会に相談しました。当社の現状レベル(IT企業ゆえ、まったく数字に弱いわけではない)やねらい(業務で数字・データを自在に適切に使いこなせる)を認識してもらい、いくつかのコースから、カスタマイズを含めた本研修の実施提案をいただきました。研修には、ビジネス数学検定2級の受検がセットになっており、研修の効果を測るために有効であると考えました。
受講者は、部署、職種・職級、年齢を限定せず、自ら受講したいと手を挙げる社員を募集しました。予想を上回る56人の応募者に対し、1日コースの研修を2回開催しました。
受講後にデータ分析・活用のスキルがどう変化したかアンケートを行い、右記のような集計結果となりました。また、受講後の個別の感想では、「同じデータを元に分析しても人によって結論がまったく異なるという点がおもしろかった」「標準偏差、相関、散布図、回帰分析など、さまざまな分析方法があることを学んだ。また、それらがMicrosoft Excel®で簡単に求められることを学んだ」「簡単な統計学の手法を用いて、データの集まりから根拠のある情報を引き出すことなのだとわかった」など、今後の業務にデータを活用したいといった前向きな感想が多く聞かれました。
※Microsoft、Excelは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
AI、IoT、ビッグデータの活用は、今のIT業界には欠かせないスキルであり、IT企業の開発者のみならず、マーケティング、営業、運用、研究、スタッフといったすべての職種で、数字やデータを扱うことが当たり前のスキルとして求められています。既存社員には、研修などの社員教育でスキルを高めるとともに、新卒・キャリア採用においては、即戦力として身につけ、使いこなせている人財を求めています。とくにIT業界では、採用難の売り手市場となっていますが、数字やデータを取り扱えることを要件としています。
ちまたでは、DX(Digital Transformation)が叫ばれ、そのベースとなる数字力やデータ分析・活用力は、専門スキルというより、社員のリテラシーとして備えてほしい能力です。当社も遅まきながら、2018年度からスタートした「ビジネス数学」研修の取り組みについて、2019年度以降も、今回の受講者に対するレベルアップ、未受講者に対する同様の研修を実施するなど、質・量の両面で人財を拡大する方針です。こうしたスキルで武装した人財が、今後の当社、ひいてはIT業界を牽引していくことを望んでいます。
ビジネス数学や統計は、仕事の武器になるとともに、広く、客観的に正しい意見をもつための武器となります。また、仕事でなくても、学び、使うことそのものが楽しい分野です。数字・データに強くなって、楽しい人生を過ごしましょう。
会社紹介
インフォコム株式会社
医療機関や一般企業向けに情報システムを提供するITサービス事業と、一般消費者向けに電子コミック配信サービス「めちゃコミック」を提供するネットビジネス事業を展開している。
AI、IoT、ビッグデータの活用などが当たり前となり、数字やデータを扱えることがリテラシーとなっているIT業界。今回は、社員のスキルアップをサポートする取り組みの一環としてビジネス数学研修コースを導入した、インフォコム株式会社人事室の三村義樹さんにお話を伺いました。