非鉄金属メーカー

株式会社フジクラ

文系理系問わず効果を感じられる研修制度

「ビジネスで使える統計講座」と「ビジネス数学検定2級」をなぜ導入されたのか、研修・検定実施のメリットについて、2014年からビジネス数学研修コースを導入している、株式会社フジクラ品質統括センターの平間健さんに話を伺いました。

導入実績

■2014年~2019年

研修コース「ビジネスで使える統計講座」を新入社員研修に実施
「ビジネス数学検定2級」を新入社員研修に実施

導入背景

研修コースとビジネス数学検定を導入された背景、理由をお聞かせください。

理系・文系を問わず大学・大学院卒の新入社員研修として、「ものづくり・サービス」に生かせるように他社が提供する統計講座を2011年から導入していました。実施した結果、「理系・文系の理解度に大きなバラツキが生じている」「研修の効果測定をどのように行ったらよいか」などの課題に直面していました。
新たな研修を探しているなかで、2013年11月にビジネス数学の「数的センス向上トレーニング入門」公開セミナーを受講しました。このセミナーでは、ビジネスに必要な5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)をグループで討議しながら身につけることができるうえ、最後にグループごとに話し合った意見を発表する経験を得られることから、新入社員研修に適していると判断し、2014年から導入しました。また、研修の効果を測定するためにインターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式の「ビジネス数学検定Lite」(現在のビジネス数学検定3級)を研修受講者全員が受検しました。
「数的センス向上トレーニング初級」と「ビジネス数学検定」をセットにした集合研修を実施したあと、受講者から「社会人として数値を使った報告の仕方などを学べた」などの高評価な感想があっただけでなく、「もう少しハイレベルなMicrosoft Excel®スキルを学べる研修を受講したい」などの意欲的な要望がありました。
そのため、もっとスキルアップを狙える講座を導入しようと、2014年8月に「ビジネスで使える統計講座」公開セミナーを受講しました。このセミナーでは統計データをきちんと読み取るために重要な「数値」と「ばらつき」に着目し、「平均値」「中央値」「標準偏差」の使い方や業務でもよく使われる分析手法である「相関」「単回帰分析」の活用方法について学ぶことができました。
そこで、2015年から「ビジネスで使える統計講座」「ビジネス数学検定2級」をセットとした集合研修に切り替えました。なお、2019年の時点で、約330名が受講および受検しています。

※Microsoft、Excelは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

仕事への生かし方

研修コースを受講することで、何が一番の学びとなりましたか。

受講者からは、「数的感覚を用いて用件を第三者に伝える大切さと難しさを感じ、仕事上の会話で数字を使って具体的に伝えることを心がけたい」という声がありました。
また、「Microsoft Excel®を使用した『相関』『単回帰分析』の活用などを学習し、さらに研究課題をグループ内で討議し発表することは、本来の業務に役立たせることができそうだ」という受講者もいました。ほかにも、「『表現力』を生かした適切なグラフを用いることは第三者にメッセージを的確に伝えられるので、本来の業務で実践し、正確な情報をみんなで共有することの大切さを学ぶことができました」といった声があがりました。

検定の実施について

「ビジネス数学検定2級」を受検された結果から得られたことや、メリットはなんでしょうか。

ビジネスシーンに合わせたさまざまな課題を解くことにより、実践的な数字の運用力を身につけることができたようです。受検直後にビジネスで必要な5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)の分析結果や総合スコアが表示されるため、自分の強み・弱みを知ることができ、今後の学習意欲につながったようです。
また、ビジネス数学検定の合格判定基準(100点満点中70点)をクリアするために、60分という限られた検定時間のなか、どのように取り組めばよいかを考えながら、解答順に優先順位をつけて学習できたことは、その後の本来の業務を遂行するにあたっても重要なことだと感じた受検者もいました。
弊社としては、受検者全体の「ビジネス数学力」の傾向を定量的に把握することができ、階層別研修(QC七つ道具、統計的検定推定など)の際に、どこに力点を置くべきかを具体的に把握することができました。
さらに、「集合研修」と検定対策としての「テキスト学習」の効果が測定できるため、受検者個人と全体の「ビジネス数学力」を定量的に評価でき、事後の階層別研修企画の際の参考になっています。また、受検者の振り返り学習にも活用できるため、合格に至らなかった受検者には再受検をさせることによって、新入社員全員のレベルの底上げに役立てることができたと感じています。

会社紹介

株式会社フジクラ

1885年創業。電線・ケーブル製造で培った「つなぐ」テクノロジーで、くらしと社会の幅広い分野にグローバルな展開のもと製品やソリューションを提供している。
・社会インフラである電力エネルギーや情報通信の分野
・高度化するエレクトロニクス製品に対応する電子関連の分野
・進化を続ける自動車技術に対応する電装関連の分野

http://www.fujikura.co.jp/

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