導入事例

精密加工装置メーカー

株式会社ディスコ

数字アレルギーを克服し、ロジカルな思考ができる人材育成をめざして

機械を精密・正確に動作させることが求められる精密機器業界では、将来的にAI の進展が進み、演算や思考プロセスをすべて機械が担うことになった場合、その判断や根拠を知ることができなくなる恐れがあります。今回は、算出した数字の経緯や背景をくみとれる、ロジカルな思考・アプローチができる人材育成の一環としてビジネス数学のカスタマイズ研修を導入した、株式会社ディスコグローバル研修部長の塩見弘正さんに話を伺いました。

導入実績

2018年度

研修コース「数的センス向上トレーニング」を実施(のべ36人参加)

2019年度

研修コース「”ざっくり”学ぶ財務諸表」を実施(のべ76人参加)

導入背景

2018年度から研修コースを導入された背景、理由をお聞かせください。

当社では「生産管理に役立つ統計学研修」を継続開催しており、これまで多くの社員が参加してきたのですが、研修を受講した一部の間接部門の社員から、売上分析やプレゼン資料などでの数字の表し方など、日常業務ですぐに使える知識を求める声が届くようになりました。そこで、2017 年ごろの展示会で日本数学検定協会の「ビジネス数学」のブースに立ち寄り、その後打ち合わせを重ね、当社向けにカスタマイズした研修内容を提案していただきました。ビジネス数学が掲げている5つの力である「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」をバランスよく身につけることは、仕事の種類や部門を問わず、社員の業務遂行力を高めるという確信のもと、今までに3回研修を実施しました。2018 年7月に初回研修、同年11月に第2回を開催し、その後、アンケートで財務諸表に関する内容を含めた続編の開催要望を受け、自社に関する数字の理解を目的とした「“ざっくり” 学ぶ財務諸表」セミナーの開催が2019 年7月に実現しました。

研修実施後の反応

研修を受講したあとの社員の方々の反応はいかがでしょうか。

研修後、社員からは以下のようにさまざまな感想が寄せられました。

●ビジネスで使う数字情報の計算・処理法などを正確・確実にするための堅めの講習と思っていたが、把握・分析・伝える力など、柔軟な思考を身につけ、視野を広げられる内容でよかった。

●背景情報や状況によって、同じ数字でも計算・考え方は変わる、というのが印象的だった。

●財務三表の連動の話が具体的でわかりやすくよかった。

●財務数字は“ざっくり理解でOK”と、はじめに丁寧な説明があったので、安心して参加できた。ワークショップでの分析はさまざまな視点に触れられたことと、この知識でここまで読み解けるという実感を得られたことが良かった。

今の時代に求められる人材

これから就職して社会に出ていくうえで、学生のうちに身につけておくべきスキルや考え方、今の時代に求められる人材はどのようなものですか。

AIなど技術の進化にともない、これから無くなる仕事もあれば、生まれる仕事も出てきます。また製造業だけでなく、すべての業界が大きく変化していくでしょう。過渡期であり黎明期とも言えるこの時代、就職先をさがすときに、今の会社や業界の状態をみるだけでなく、5年、10年、またその先を見据えて選ぶことが重要だと思います。近年では5Gや自動運転技術が注目されていますが、これら最先端テクノロジーの実現には半導体が欠かせません。世の中の利便性を高める半導体。その技術を支える、当社が所属する“半導体製造”業界は、今後もっとも魅力的な業界の1つであると言えます。

業界を問わず、ビジネスシーンでは日常的に 「売上」「xx利益」など、さまざまな数字を目にします。情報を見た際に思考停止せずに、会社の方向性や戦略を考えたり、財務の視点を盛り込んだ資料を作成し、説得力のある説明をすることは多くの場面で求められます。数字アレルギーを克服し、数的スキルを向上させることは、すべての社会人の必須スキルとして、これからも磨き続ける必要があるでしょう。

今後の展望

貴社の社員教育における今後の取り組みや展望があればお聞かせください。

自分で自分の将来を描き、それに向かって努力を怠らない人。当社はそのような人を支援するための教育、環境などを整備し、常に進化させています。雇用形態の多様化と人材の流動化が進むなか、自己責任において能力を開発していくことがますます重要になってきています。当社では、社員が教育訓練の機会を企業に依存する受け身の姿勢でいるのではなく、1人ひとりが「変化に対応できる人材」となり、能動的に自分の能力を高めるための機会を提供しています。研修プログラムを提供する立場としては、自社の技術とサービスが国際標準となり、社員が世界中のビジネスフィールドで活躍できるよう、教育の内容はもちろん、教育の媒体や手段を進化させ続けたいと思っています。

企業紹介

株式会社ディスコ

「高度な切断・研削・研磨」をコア技術に持ち、おもに半導体・電子部品産業向けにテクノロジーを提供する世界トップシェアの精密加工装置メーカー。5G・IoT・AI・自動運転・遠隔医療など、最先端の技術領域を支え続けている。

https://www.disco.co.jp/

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